受精卵は人か否か Life Science Information Net produced by 最相葉月／サポーターの宝箱／目次

宗教学者・島薗進の「いのちのはじまりと生命操作」医療のためになるなら受精卵を破壊してＥＳ細胞をとりだしてもいいのだろうか。医療のためにクローン胚をつくるのはいいけれど、クローン人間はだめだというのはなぜなのだろうか。いのちのはじまりをめぐる科学技術と宗教的視点について宗教学者の島薗進さんにレクチャーしていただきます。	コラムニスト・山田真理の「言いたいことはいっぱいあるぜぃ」人間を産み育てるということはどういうことなのでしょうか。母親になる前と、なった後では何が変わって、何が変わらないのでしょうか。歯に衣着せぬコラムで人気のコラムニスト・山田真理さんが、実際に母親になった者の立場から、身近な問題を取り上げて母親の本音を語ってくれます。さあ、あなたはこれを読んで溜飲を下げる？　それとも…。
弁理士・前直美の「やさしい特許のはなし」医療行為は特許対象になるの、特許されているエイズなど治療薬の途上国におけるコピー薬の問題ってどうなっているの、病気の遺伝子が発見されたという報道があるけど、発見した人が特許をもっているの、等々。生命科学と知的所有権をとりまく事情について書いていただきます。	岸本和世の「引退牧師の泣き虫説教」子どもをもつことってどういうこと、子どもをもたないことってどういうこと。子どもがほしいと不妊治療に進んでいく人たちはどんなことを考えているのだろう。日々の生活のなかで何気なく見過ごしてしまう生命科学の風景を切り取り問題提起していただきます。読者のご意見ご感想を募集する、インタラクティブなコラムをめざします。
小説家・渡辺由佳里の「アメリカ生殖医療の現状」生殖補助医療に関する法律が日本でも作られようとしていますが、不妊治療を受けたことのない日本人には、受精卵の提供や卵子提供が現実に何を意味するのかは想像しにくいのではないかと思います。そこで、小説家の渡辺さんには、アメリカで不妊治療を受けた人々をインタビューを連載していただきます。「親になりたい人の立場」「親を選べない子供の立場」など自分以外の立場に立って考えてみることを読者におすすめします。	医療社会学者・武藤香織の「ＧＳＧ三面鏡」Ｇはジェンダー、Ｓはセクシュアリティ、Ｇはジーン（遺伝子）の頭文字。日常生活と密接なかかわりをもつジェンダーとセクシュアリティ、そして、ここにＧが加わったことが2003年という年を表しています。医療社会学者の武藤香織さんには、ＧＳＧを切り口として、先端医療技術とそれを受け入れようとする社会に潜むものの正体に迫っていただきます。ＧＳＧの交錯する場所にいったいどんな物語があるのでしょう。
心理カウンセラー・玉井真理子の「遺伝外来で思うこと」玉井さんは、大学病院の遺伝子診療部で働くカウンセラー。遺伝外来では、毎日いろんな相談者がそれぞれの悩みを抱えてやってきます。自分も親と同じ病気になるの？　子どもが先天性の病気をもって生まれてくる可能性はあるの？　遺伝子診断を受けたいのだけど、どうすればいいの？　最新の科学技術を使えば答えが出ることは増えましたが、その前にこんなことも考えてみてほしい、そして、一緒に悩みたい。ここでは、そんな玉井さんの日々の思いをエッセイ風に赤裸々に綴っていただきます。	辛口映画評論家・エクトル希井の「ハリウッドから遠く離れて」昔、「南極物語」という映画で日本中がタローとジローの姿に涙したとき、作家・星新一は「犬に喰われたペンギンの身になってみろ」といいました。たとえ感動作といわれる映画でも、ちょっと視点を変えてみると、作り手の傲慢さや貧弱な生命観が浮き上がってくることがあります。科学と映画といえばすぐにＳＦ映画を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ＳＦに分類されない作品にも生命をめぐる問題が隠されていることはたくさんあります。そこで、映画サポーターのエクトル希井さんには、新作の紹介も含め、うっかり見過ごしてしまいがちな映画の中の生命問題について書いていただきます。

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