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最終更新日 020228



遺伝子診断 2002.02.28
アルツハイマー遺伝子をもつ女性が受精卵の遺伝子診断を行い出産

2002年2月27日ロイター、毎日新聞(ワシントン共同)などの報道によると、27日付米医師会誌JAMAは、シカゴの生殖遺伝学研究所の医師団が若くしてアルツハイマーになる遺伝子をもつ女性とその夫の受精卵から、この遺伝子をもたないものを選抜して出産に成功させていたことを発表しました。

今回出産したのは30歳のアメリカ人女性で、40歳になる前にほぼ確実にアルツハイマー病を発症すると診断されていました。そこで医師団は1999年から2000年にかけて女性と夫の受精卵の遺伝子を診断し、アルツハイマー病の遺伝子を受け継いでいないものを4つ選別して出産に成功させたものです。子供はすでに1歳半で、アルツハイマー病の遺伝子を持たないことが確認されました。

アルツハイマー病は優性遺伝する家族性アルツハイマー病と、そうではない孤発性アルツハイマー病の2種類があります。アルツハイマー病の患者は全世界で1500万人いるといわれますが、若いうちに発症する家族性アルツハイマー病の患者はそのうちの0.1%程度です。この家族性アルツハイマー病の原因遺伝子として同定されたものは、APP(アミロイド前駆体タンパク質)とプレセニリン1、プレセニリン2です。



▲米医師会誌JAMA Vol. 287 No. 8,February 27, 2002
http://jama.ama-assn.org/issues/v287n8/abs/jpc10036.html

▲毎日新聞2002年2月27日付報道
2002年1月27日付報道
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/200202/28-1.html


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